武道に学ぶ

 本校では、小中一貫カリキュラムの3つの柱として「ふくえ学習」「武道に学ぶ」「外国語教育・英語教育」を掲げています。この中の「武道に学ぶ」は、福栄地域の伝統に根ざした活動です。福栄地域では、約50年前から、冬季の1月に地域内の小中学生が剣道または柔道を選択して寒稽古を行い、その練習の成果を福栄武道大会で発揮する取組を続けてきました。また、福栄中学校では、春の市内中学校相撲大会に出場してきました。かつて福栄地域にあった紫福中学校と福川中学校の2つの中学校には弓道部があり、統合された福栄中学校でも弓道部が設置され、優秀な成績を残してきたという歴史をもっています。このような経緯を生かして、剣道・柔道・弓道・相撲などの武道を小中一貫教育に位置づけ、心身を鍛練すると共に、礼節を重んじ、他者を敬う心を育てています。
 昨年度の萩市中学校相撲大会で団体優勝を成し遂げることができたのも、その成果の一つです。地域の武道振興会の方に児童生徒の指導に当たっていただく武道教室の取組は、地域とともに創る地域連携カリキュラムの典型であると考えています。


【相撲練習・萩阿武中学校相撲大会】 
 「武道に学ぶ」一貫教育の1つとして、春の萩阿武中学校相撲大会に向け、中学生男子全員が約10日間相撲練習に参加します。小学部高学年児童も練習に参加します。地域の方が指導に来られ、練習の際に胸も貸していただいています。  
【弓道教室・上野山大祭】 
 「武道に学ぶ」一貫教育の1つの取組です。北浦地域(山口県の日本海側)で唯一残っている弓道場を活用し、小学部高学年児童から中学生の希望者に弓道を学ぶ場を設けています。昼休みに活動しています。9月に開催される上野山大祭で練習の成果を披露します。
武道教室・武道大会】
 「武道に学ぶ」一貫教育の1つとして、毎年1月の中旬に小学部1年生から中学部2年生が参加して、武道教室が開催されます。児童生徒は地域の武道振興会の方から柔道や剣道の指導を受けます。武道教室の最後には、半世紀以上の歴史を持つ福栄武道大会が開催され練習の成果を披露します。